アート
2006年09月04日
| ベクシンスキー 永瀬 唯、ズジスワフ・ベクシンスキー 他 (2005/07/09) 河出書房新社 この商品の詳細を見る |
……という(読み方があってるかは不明)タイトルがついているのですが、アマゾンでは表示されないようですね。
私のこの年齢でこのひとの作風が気に入っていると公言するのはいささか勇気が要る気もします。
ベクシンスキーはギーガーに並び称される現代怪美画家。昨年2月に亡くなられました。
個人的には、有機的なものすべてが絶滅した世界を、美しく描く方、だと思う。
トレヴィル出版ではその以前に復刊が計画されていたらしく、図らずも追悼画集というかたちでの出版になったらしいです。
画集にはCGに移行する以前、1970年代からの30年くらいの絵が収録されています。
緻密なタッチの鉛筆画がほとんど入っていないのが残念です。
画集の解説でもこの方の空間恐怖とマニエリスムのつながりについて示唆されていましたが、このひとは基本的に遠景、俯瞰を中心とした絵を描いていて、それでいてなおみっしりと空間を大気(青や気が狂いそうなオレンジ)や闇で埋めようとしている気がします。
あとは血管や樹木の枝とか。
決してミクロな視点には目を向けないから、ここまで荒涼としたイメージを抱かせるのかしら。
絵の中からひとつの対象が見る側の視点に近づいてくるのではなくて、絵の中の空気がぼんやりと染み出してくる感じ。
個人的に、画集の中に納められている絵のなかで頻出している「骨ばった腕」のイメージも気になっています。
画家自身の接触欲求の表象なんて陳腐で益体のない分析はしないけれど、空間を征服するように伸ばされたり女性の首すじに食い込んだりしている腕のイメージは、悲しさとか狂気を否応無く喚起する。
ほぼ私用ですが公式のリンクをば。
ベクシンスキー公式サイト http://www.beksinski.pl/
ここのどこかに「3回見たら死ぬ」絵があるらしいです。
悲惨なかたちで生涯を閉じた方ですが、比較的最近なせいかそうオカルトな匂いはしない気がするので、あまり気にしないことにしています……。
フラッシュと音楽が多用されていますがそれもいい味。怪美怪美。
2006年08月29日
![]() | Bosch Tarot Atanas Alexandrov Atanassov (2000/12) Llewellyn Pubns この商品の詳細を見る |
せっかくブログ変えたんだから日ごろ手を出してるものについてちまちま書いてもおもしろいかな、と思って。
美術に関してはなるだけ何も考えず感情論で動いて手を出してるのでなんともつかみどころのない話になるとは思いますが、まあ、ぼやぼや書いていけたらいいなと思います。
唐突な話になるがこれが大変よろしい。
ヒエロニムス・ボシュってオランダの画家のタロット。
カードの質も絵柄もすごく好き。
ボッシュの代表作「悦楽の園」に出てきたような怪物が小アルカナにぞろぞろしてるので、彼やらマーク・ライデンなんかの描くパステルカラーの悪夢が好きなかたは画集として買うヨロシ。
普通にこのひとの画集(洋書)買うと6000円しちゃうしね。
私も実はこのひとの世界に入るためのとば口が欲しくて飼ったんだけど、後悔はしてない。
かの有名な「魂を排泄するサタン」もひっそりとワンドのカードに居座っておられます。
(ただ、小アルカナの絵は大アルカナに比べて質が落ちるっつうか、ちょっと色鉛筆で書きなぐった感じがあるのでこういうのダメなひとは注意かも知れないです)
タロットの意味については全くの素人なのでこれから少しかじってみようかと。これを機会に。
ためしに慣れない指先でシャッフルしてみたけど結構切りやすい!
舶来ですが実用性はある模様。
今やりたいゲームのひとつがこれまたタロットをモチーフにしているらしくてうーむといった感じではあるんですけども。


